高低差印刷が可能な大型フラットベッド型インクジェットプリンター

大型フラットベッド型インクジェットプリンター 「OT-2512UV」 

最大2500×1200mmのメディアに対応したフラットベッド型インクジェットプリンターを備えており、大型の成形品への印刷も可能です。このプリンターは、高い精度と発色を誇るため、複雑なデザインや細かなディテールも美しく再現します。白インクを活用することで、黒や濃色のメディアに対しても鮮明で正確な表現が可能になり、従来の印刷では難しかった柔軟な表現が実現します。

また、この白インクによる下地印刷は、看板やパネル、段ボールなど、素材の色に左右されないデザインの再現性を高め、様々なプロモーションツールとしての活用が期待できます。店舗ディスプレイやインテリア装飾、イベント用の大型サインなど、多岐にわたるニーズに対応し、印刷物のクオリティとインパクトを大幅に向上させます。

さらに、大型成形品への対応力により、企業やブランドの認知度向上を目的とした視覚的な訴求が求められる場面でも、確かな効果を発揮します。幅広い用途で活用できるこの印刷設備が、お客様のデザインを最大限に活かすお手伝いをいたします。

凹凸のあるメディアにも印刷可能(最大20mm)

従来のUV印刷機では、印刷可能なメディアの深さは最大でもわずか5mmに限られていました。そのため、表面に凹凸のある素材や厚みのある成形品に対する印刷には限界がありました。しかし、「OT-2512UV」を導入したことで、この制約を大幅に打破。最大20mmまでの高低差があるメディアにも対応可能になりました。

この技術により、従来の印刷では困難だった形態への印刷が実現し、立体感のある表現や個性的なデザインも自在に行えるようになっています。厚みや凹凸のある素材にも、高精細で鮮明な印刷を施すことができ、より多様な成形品や特殊な用途に対応できるのが特徴です。

また、この印刷深度の拡張により、あらゆるシーンでの活用が期待でき、ブランドの印象を強く残すインパクトのあるビジュアル表現を可能にします。「OT-2512UV」による印刷ソリューションが、デザインの幅を広げ、より高品質で魅力的な印刷物の提供をお手伝いいたします。

光沢や触感・質感の表現が可能なフラットベッド型インクジェットプリンター

Roland社製 「LEF2-300」

多様な素材や形状に対応し、鮮やかなグラフィックや立体的な特殊印刷を実現するフラットベッド方式のUVプリンターを導入しています。このプリンターでは、高品質なフルカラー印刷に加え、白インク、クリアインク、そしてプライマーの使用が可能で、デザインの可能性が一層広がります。たとえば、白インクを下地として活用することで、濃色の素材でも鮮明な発色が実現でき、クリアインクを用いることで光沢感や質感を強調した美しい仕上がりが得られます。

さらに、エンボス加工や細かなテクスチャ表現が可能で、視覚だけでなく触覚にも訴えかけるインパクトあるデザインを提供します。木材、アクリル、ガラスなど、素材の種類を問わず幅広く対応しており、商品パッケージ、販促用ディスプレイ、インテリア装飾など、様々な用途に合わせてご利用いただけます。印刷可能範囲は800×360mmと、小物から中型の成形品まで対応可能なサイズで、細部まで高精度な印刷をお届けいたします。

クリア(透明)インクを使用することで、通常の印刷にはない光沢感を表現することが可能です。クリアインクがもたらす輝きにより、製品やデザインに高級感が加わり、視覚的な魅力を一層引き立てます。また、透明インクを何層も重ねることで、単なる平面印刷に留まらず、まるで立体的な質感があるかのような凹凸感のある表現を実現します。この技術により、印刷物とは思えないリアルな手触りや質感を表現できるため、視覚と触覚の両方に訴求するユニークなデザインが可能です。

さらに、クリアインクによる立体的な表現は、商品ラベルや販促ツール、パッケージングなどの付加価値を高め、他にはない特別感を与えることができます。ブランドや製品に個性を持たせたい場合や、差別化を図りたい際に非常に効果的です。こうした特殊な印刷技術を活用し、価値の高い印刷物を提供いたします。

多種多様なメディアへの印刷可能なパッド印刷機(2色機)

パッド印刷とは、凹版を使用し、板上のインクをシリコン製の柔軟なパッドに転写した後、商品に押し当てて印刷を行う技法です。この印刷方法では、最初にデザインを凹版に彫り込み、その凹み部分にインクを乗せます。その後、シリコンパッドが凹版からインクを拾い上げ、最終的に商品に転写することで印刷が完了します。シリコンパッドの柔軟性により、平らな面だけでなく、わずかな曲面や凹凸のある表面にも対応できるのが大きな特徴です。

この技法は、インクジェットプリンターのようなデジタル印刷技術とは異なり、比較的シンプルな工程で高精度な印刷を施せるため、大ロットの生産に適しています。例えば、ボールペンや電化製品の表面など、さまざまな形状や素材への印刷が可能で、プロモーションアイテムや工業製品のロゴ・マーク印刷によく活用されています。

また、インクの厚みや色の発色が良いことから、鮮明で耐久性のある仕上がりを実現できます。コスト面でも大量生産がしやすく、繰り返しの生産に対応しやすいため、幅広い用途でご利用いただけます。シンプルかつ多機能なパッド印刷技術は、効率的で柔軟な印刷手法としてさまざまな分野で重宝されています。

加工設備

ファイバー、CO2レーザー加工が可能な「トロテック SPEEDY 400」

私たちのレーザー加工機は、ファイバーレーザーとCO2レーザーの両方に対応しており、幅広い素材に対する精密な加工が可能です。ファイバーレーザーは主に金属素材への加工に適しており、ステンレスやアルミ、鉄などの硬い素材も高精度でカットできます。一方、CO2レーザーはアクリルや木材、紙、皮革などの非金属素材に優れた切断性能を発揮し、多様な用途に対応できるのが特徴です。このように、異なる特性の素材に対して適切なレーザー技術を選択することで、効率的かつ精度の高い加工を実現します。

レーザー加工機は、従来の切削方法と比べて切断面のダレやバリが少なく、滑らかな仕上がりが得られるため、面取りやバリ取りといった後工程を大幅に短縮できるのも大きな利点です。さらに、複雑な形状や細かいデザインの加工も得意としており、シャーリング機械やタレットパンチプレスでは難しかった緻密なカットや切り抜きも容易に行えます。そのため、装飾品や工業部品、サインボードなど、多彩なデザインと用途に対応可能です。

また、レーザー加工は熱影響が少ないため、素材の特性を損なわずに高品質な仕上がりが得られます。さらに、非接触での加工が可能なため、素材への物理的なダメージを最小限に抑え、均一で正確な加工が可能です。短納期での対応が求められるプロジェクトや、複雑なデザインが必要な製品に最適な加工技術です。多様な素材と形状に対応するレーザー加工機が、お客様のさまざまな加工ニーズに柔軟にお応えいたします。

大型マルチカッティングマシーン「kongsbergXL22」

当社の大型加工機は、通常の紙や段ボール、PET素材だけでなく、幅広い種類の資材に対応しています。例えば、軽くて扱いやすいスチレンボードや木材、透明感のあるアクリル、耐久性に優れたアルミ複合板、さらにカッティングシートなど、異なる特性を持つさまざまな素材を加工することが可能です。これにより、お客様の多様なニーズにお応えし、柔軟なデザイン表現やプロトタイプ作成をサポートします。

加工の対象サイズも大きく、1680×1270mmまでの大判サイズに対応しているため、ポスターやディスプレイ、看板といった大型の製作物にも対応可能です。デザインや形状の自由度が高く、複雑なカットやパターンを細部まで忠実に再現できるため、製品の質を高めるだけでなく、実際の製品イメージをより正確に表現できます。

また、量産品の加工はもちろん、試作品やモックアップ製作にも対応しています。商品開発の初期段階でリアルなプロトタイプを製作することで、実際の製品イメージを視覚化しやすく、デザインの改良や検討がスムーズに行えます。これにより、製品完成までのプロセスが効率化され、短納期での対応も可能です。各種資材の加工ニーズにお応えし、品質とスピードを兼ね備えた加工サービスを提供いたします。

低周波コロナ処理装置「MD-1010」

低周波コロナ処理装置「MD-1010」は、インクの定着が難しいとされるポリエチレンやポリプロピレンなどのオレフィン系素材に対して、確実な印刷や加工を可能にする画期的な設備です。通常、オレフィン系素材は表面が滑らかで化学的に安定しているため、インクや接着剤が密着しにくい課題がありました。しかし、MD-1010を用いることで、低周波のコロナ放電による表面処理が施され、表面エネルギーが高まり、インクや接着剤との強力な結合が形成されます。

この処理により、ポリエチレンやポリプロピレンなどにも高品質で耐久性のある印刷が可能になり、これまで不可能だと思われていた素材にも新たな可能性が広がります。